こんにちは!

自分で新しい仕事を生み出したい、と考えるとき、最初にぶつかる壁は「何をすればいいか」ではないでしょうか。
また、仕事で企画を任されたとき、何から手をつければいいかわからなくなってしまうこともありますよね。
実はこうした悩みは、アイデアを生み出す方法を知っていれば簡単に乗り越えることができます。
そこで今回は、小西利行氏が執筆された『伝わっているか?』より、”アイデアを生み出す”メソッドに絞って解説していきます。
こんな方におすすめ
- 自分でビジネスを立ち上げたいけど、何をすればいいかわからない
- 何か企画を出さないといけないけど、アイデアが浮かばない
上記に当てはまる方は、ぜひこれから紹介するメソッドを理解して、仕事に生かしていただければと思います!
もくじ
『伝わっているか?』はどんな本?
小西利行氏が執筆された『伝わっているか?』(宣伝会議)は、「伝える」ではなく「伝わる」に重点を置いた書籍になります。
本書では、相手に伝える言葉を変えるだけで仕事やプライベートを円滑に進められることを目的に、計20ものメソッドが紹介されています。
また、ストーリー形式で物語が進んでいくため、普段読書をしない人でもスラスラ読むことができます。
コミュニケーションや仕事の進め方を学ぶうえで、大変参考になる1冊です。
アイデアを創造する6つのメソッド
それでは、ここからアイデアを生み出すうえで役に立つメソッドを紹介していきます。
今回紹介するのは、次の6つになります。
アイデアを生み出すメソッド
- ひとコマ目標
- あるなし
- プラス新しい
- ひらめきスロット
- カンタン解
- ムリヤリルール
それでは、1つ1つ解説していきますね。
アイデアメソッド①:ひとコマ目標
アイデアを考える前に、目標を具体的にするためのメソッドが「ひとコマ目標」です。
スタート時点で目標が明確であることは重要です。なぜなら目標が明確であれば、その分アイデアを引き出しやすくなるからです。
また、最初の段階で目標の方向性を決めておけば、途中で脱線することを防いでくれます。
「ひとコマ目標」の具体的な内容としては、目標のイメージを「絵と台詞」で表現することでわかりやすくする手法になります。
例えば、あなたが企業のホームページや自分のブログの立ち上げを想定したとき、次のようなコマを作成します。
吹き出しには、彼が何を話しているのかをイメージして書きます。相手の立場になって考えることがポイントですね。
このように、どういう言葉なら人が集まるのか、見てくれるのかといった観点でアイデアを出すためにも、事前に「ひとコマ目標」を作成するわけです。
アイデアメソッド②:あるない
独自性を出すために重要になるメソッドが「あるない」です。
人を集めるには、ここでしか体験できないような「特別なこと」を用意する必要があります。
そこで、「××は他にもある。でも、〇〇はここにしかない」という対比を考えることで、他にはない特別な価値を見出すことができます。
手順としては、よくあるもの・当たり前のことを書いてから、その文章のどこかを「特別なこと」に置き換えていきます。
「あるない」の例
とれたての魚を使った寿司は他にもある。
でも、
とれたての「肉」を使った寿司はここにしかない。
このように、ある物事を対比して考えることで、特別なことを見出しやすくなります。
アイデアメソッド③:プラス新しい
考えることを100倍簡単にするメソッドが「プラス新しい」です。
内容もいたってシンプル。「新しい」というワードを付けるだけです。
例えば、商業施設のリニューアルのコンセプトを決めるときに、「新しい商業施設」とは何かを考えるといった具合です。
このメソッドは、コンセプトなどを考えるときには非常に効果的な手法となります。
なぜなら、「これまでの〇〇」と「新しい〇〇」の対比で物事を考えられるようになるからです。
「新しいカフェ」「新しい駅」「新しいブログ」…。考えるだけで楽しくなりますよね。
何かを考えるときはどう考えるかが重要になってきますので、「プラス新しい」を意識するといいでしょう。
アイデアメソッド④:ひらめきスロット
アイデアを生み出せる、アイデアの公式が「ひらめきスロット」です。
アイデアの公式は、次のようになります。
アイデアの公式
[新しい + テーマ]×[ターゲットが好きそうな言葉]=[アイデア]
例えば、テーマを「新しい病院」、ターゲットを「子ども」にした場合を想定します。
子どもが好きそうな言葉を掛け合わせると…
新しい病院×お菓子=お菓子の病院
新しい病院×遊べる=遊べる病院
新しい病院×ゲームが好き=ゲームセンター病院
となります。
何かのコンセプトを考えるときは、簡単かつ具体的に想像できるものである必要があります。
そこで、簡単かつ具体的なアイデアを生み出す効率的な手法が「ひらめきスロット」なのです。
「ひらめきスロット」でアイデアを多く生み出し、実現可能なものを厳選していくといいでしょう。
アイデアメソッド⑤:カンタン解
世の中の「ムズカシイ」を「カンタン」にすると、新しいビジネスが生まれます。
最近注目されている「退職代行サービス」も、転職が当たり前になった現代で、退職を伝えるのが億劫な人(ムズカシイと感じる人)をターゲットにしているビジネスですよね。
このように、世の中にある新しいビジネスのほとんどが、ムズカシイをカンタンにすることで生まれているのです。
カンタン解のメソッドの使い方としては、
「カンタン解」の流れ
- 世の中でムズカシイと思っていることを多く考える。
- その中で「誰もまだ考えていないこと」を見つけて、カンタンにする方法を考える。
となります。
「こうだったらいいなぁ」というパッとした思いつきから、新しいビジネスが始まるかもしれません。
アイデアメソッド⑥:ムリヤリルール
あえて縛りを設けることで、アイデアを生み出しやすくするメソッドが「ムリヤリルール」です。
なぜ、縛りを設けるのかというと、ルールがない状態だとどう考えればいいかわからなくなってしまうからです。
「もっと自由に!枠に囚われるな!」と豪語する人もいますが、それは大嘘です。
ルールがある方が、制限をクリアしようとするため、はるかにアイデアを考えやすくなります。
つまり、アイデアを考える「とっかかり」が生まれるのです。
「ムリヤリルール」の例
面白いことを考えよう より 10秒で面白いことを考えよう
売れる商品を考えよう より ワンコインで売れる商品を考えよう
ルールが厳しくなるほど、謎解きやクイズ感覚でアイデアを考えるので、考える工程が楽しくなってきます。
- ルールがない場合はムリヤリにルールを作る。
- ある程度のルールがある場合でも、さらに縛り付けるルールを決めてから考える。
ルールを設けることで、考えるパフォーマンスを最大化することができるのです。
まとめ:やり方を知っていれば、考えるのが楽しくなる
アイデアを生み出すメソッド
- ひとコマ目標:目標を「紙と台詞」で考える。
- あるなし:「ある」「ない」の対比で独自性を出す。
- プラス新しい:「新しい」を付けるだけで考えやすくなる。
- ひらめきスロット:[新しい + テーマ]×[ターゲットが好きそうな言葉]
- カンタン解:世の中の「ムズカシイ」を「カンタン」に。
- ムリヤリルール:ルールがある方が考えやすくなる。
アイデアを引き出そうと闇雲に悩むことは、地図のない宝探しと同じです。
地図のない宝探しは、メンタル的にも苦痛以外の何ものでもないですよね。
今回紹介したメソッドが、あなたのアイデアの地図になれば幸いです。
小西利行氏の『伝わっているか?』では、相手に「伝わる」言葉を生み出すテクニックが多数紹介されています。
記事内で紹介したメソッドを含め、本書では「20のメソッド」がわかりやすく書かれています。
コピーライティングや、部下や後輩のマネジメントにも有効な一冊です。
仕事でもプライベートでも、良好なコミュニケーションの重要性は増すばかりです。
これを機に、自分の想いが「伝わる」方法を身につけてはいかがでしょうか。