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「プログラミングスクールは無駄?」卒業生が語る無意味な浪費を防ぐ方法

よわ
今回の記事では、プログラミングスクール卒業生である筆者が「プログラミングスクールは無駄なのか?」について語ります!

自由な働き方をしたいからプログラミングを学びたい!手に職をつけたい!と考える人が最近増えてきましたね。

かくいう私も「自由な働き方をしてみたい!」との思いで2019年6月から半年間、大手プログラミングスクールに通っていたことがあります。

自分を変えるきっかけになったのは間違いないですが、「あのとき、こうしておけば良かった・・・」と考えることも少なくありません。

そこで今回は、プログラミングスクールに無駄なお金と時間を費やさないためには何をすべきなのかについて紹介していきます。

私自身が経験したプログラミングスクールでの失敗談も紹介していきますので、プログラミングスクールを検討されている方はぜひ反面教師にしてください!

私がやってしまったプログラミングスクールでの失敗談

私はプログラミングスクールに半年間通っていたわけですが、正直「もったいないことしたな」と感じる部分もありました。

どのような点で「もったいない」と感じたのか、私の失敗談を4つにまとめてお伝えしていきます。

失敗①:プログラミングで”作りたいもの”がなかった

"作りたいもの"が決まっていない状態でプログラミングスクールに通った結果、カリキュラムの進捗や転職活動の際にかなり苦労してしまいました。

何故なら、プログラミングはサービス・製品を作成するための手段でしかないので、"作りたいもの"が明確でないとモチベーションの維持が難しくなるからです。

元気マン
プログラミングをやる理由は何でもいい!お金が目的でも大丈夫!

Twitterでは、このように情報発信されているインフルエンサーの方もいます。

プログラミングを学ぶ動機については、正直私も"何でもいい"派です。

しかし、お金目的でプログラミングを始めたとしても、"作りたいもの"が明確でないとモチベーションの維持が難しく、挫折しやすいです。

私自身、「プログラミング面白そう!」という理由だけでプログラミングスクールに通い始めました。

その結果、"作りたいものが明確な人"と比較したときに、教材の理解度や進めるスピードにかなり差が出てしまったんですよね。

また、転職を希望されている場合、転職活動で企業に提出するポートフォリオ(成果物)を作成するときにも困ってしまいます。

「作りたいものがない」状態では、転職活動に入る前にポートフォリオのアイデアを練る必要があり、ここでバタバタしてしまうとポートフォリオの質も低下してしまいます。

実際私は、ポートフォリオ作成のときに「何を作ろう・・・」と悩んでしまい、慌てて作ったポートフォリオは転職活動の場で評価されることはありませんでした・・・。

なので、「自分はプログラミングを学んで何を作りたいのか」を、はじめの段階で決めておくことが得策です。

失敗②:プログラミングの”適性”を確認してなかった

プログラミングスクールに通い始めて気づいたのですが、エンジニアとして高収入を得るためには"適性"も重要な要素になります。

多くの人に支持されるインフルエンサーの方やプログラミングスクールの広告などで、「プログラミングは誰でもできる」と発信している様子を見たことはないですか?

たしかに、プログラミング自体は"誰でもできる"と思います。

しかし、エンジニアとしてプログラミングを仕事にし、さらに高給取りになるには"適性"の有無が重要になるのです。

私もエンジニアとして奮闘中ですが、時間も忘れてプログラミングに没頭できる人の強さを間近でひしひしと感じています。

ことわざで「好きこそ物の上手なれ」とありますが、本当にその通りで、残業を残業と思わないぐらいプログラミングに熱中できる人って強いんですよね。

なので、「将来性がある」とか「手に職をつけたい」とか考える以前に、プログラミングを好きになれるかが問題になるのです。

好きになれるとは、次の項目に該当するかどうかでチェックすることができます。

適性有無のチェック項目

  • ずっとコードを書き続けても苦にならない。
  • 他人が書いたコードをみても拒絶反応が出ない。
  • わからないことは積極的に調べられる。
  • 常に新しい技術に触れたい好奇心がある。

適性の有無を調べるためにも、プログラミングに少しでも触れてみて、自分が楽しめるかどうか確認することをオススメします。

失敗③:あえて”スクール”に通う理由が明確ではなかった

プログラミングスクールで通う理由を、自分のなかで明確にすることができていなかったことも失敗の要因でした。

プログラミングスクールに通うとなると、受講料として大金を支払うことになります。

私のときは、プログラミングスクールの受講料は70万円程度でした。

自己投資としても、決して安い金額ではないですよね。

なので、プログラミングスクールに大金を支払う意味をきちんと考える必要があります。

最近は、安価で優良なサービスを受けられる機会も増えてきました。

具体的なサービス名は後ほど紹介しますが、こうしたサービスの存在を知ったうえで、大金を支払ってプログラミングスクールで学ぶことで"自分は何を得られるのか"を十分に検討しなければなりません。

そうでなければ、プログラミングスクールに通い始めても「無駄だった!」と後悔してしまうでしょう。

失敗④:スクールの”転職保証”を過信していた

プログラミングスクールに通った最大の目的は"転職保証"のサービスだったのですが、あてにならなかったのが正直なところでした。

プログラミングスクールを卒業するだけで、自社開発・受託開発企業に就職できたのは過去の話です。

私は当時25歳だったので大手プログラミングスクールから紹介された求人は多い方でしたが、30代以上の受講生に話を聞くと「紹介できる求人はほとんどない」と言われたそうです。

また、好条件の求人があった場合でも倍率が高く、私の場合ほとんど書類審査で落とされてしまいました

そのため、プログラミングスクールで紹介された求人だけでは転職活動が難しく、結局は自分で求人を探していました。

いまやプログラミングスクールを卒業したとしても、企業にはそれほど評価されません

その背景には、未経験でエンジニアに転職したい人がここ最近で急増したことがあります。

企業の需要に比べ、未経験エンジニアの供給が溢れかえっている状況なのです。

「日本のエンジニア不足」は長いこと言われていますが、あくまで"優秀なエンジニア"が不足しているだけです。

結局、実務未経験者が転職活動で評価されるのはスクールを卒業した経歴やカリキュラムで作成したものではなく、あなた自身が考え、形にしたポートフォリオ(成果物)です。

エンジニア界隈は、実務経験や成果物で評価される世界であることをしっかり認識しておく必要があります。

プログラミングスクールで”お金”と”時間”の浪費を防ぐには?

それでは、これまで語った経験をもとに、お金と時間を無駄にしないためにはどのようにすればいいかを説明していきます。

結論からいうと、次の2つをチェックしてみてください。

チェックリスト

  • 実際にプログラミングに触れて”好き”になれるか確認する
  • 安価なサービスで代替できないか検討する

それぞれについて、具体的に説明していきますね。

実際にプログラミングに触れて”好き”になれるか確認する

プログラミングを好きになれるかを知ることは、最も重要なポイントです。

プログラミングの世界は、わからないことの連続です。

壁にぶつかることが日常茶飯事のなかで、果敢に未知に飛び込めるかが試されます。

純粋に技術が好きな方であれば、高い壁でも乗り越えることに抵抗がなく、仕事をする上で最高のアドバンテージになります。

なので、「プログラミングを学んでエンジニアになりたい!」と思ったなら、まずは何でもいいのでコードに触れてみることが大事です。

コードを書いてみて、自分が本当に心の底から興味が持てるかどうかをチェックしてみましょう!

安価なサービスで代替できないか検討する

自分の求めていることが、プログラミングスクール以外の安価なサービスで代替できないかも合わせてチェックしましょう。

プログラミングスクールを通うことで得られるものを、ざっと挙げると次のようになります。

プログラミングスクールで得られるもの

  • 挫折しにくい
  • 体系的に正しく学べる
  • 気軽に質問できる

初学者向けの書籍も多数発行されているため、独学をしようと思えばいくらでもできる時代です。

それでもプログラミングスクールに通いたい!と考える理由としては、"挫折のしにくさ"が最も重要なのではないでしょうか。

"挫折のしにくさ"はプログラミングスクールの最大の利点ですが、初学者をサポートするサービスはスクール以外にも多くあります。

ある程度わからないことでも自分で解決できる"自走力"のある人は、これから紹介するサービスから始めてみると"無駄"を回避できます。

プログラミングスクールに通う”前”に検討すべきサービス

それでは、プログラミングスクールに通う前に、どのようなサービスを検討すればいいのでしょうか。

今回は3つのサービスを紹介していきますので、ご参考にしてください。

Udemy

https://www.udemy.com/

Udemyは動画教材がメインとなるオンラインプラットフォームで、一個人でも講師として動画教材を配信することができます。

プログラミングについてはもちろん、ビジネススキル全般や趣味についても動画で学べるので、自分の興味のあるジャンルを見つけやすいことがメリットです。

初学者向けの教材も多数あり、動画内でわからなかった部分を講師に質問できる機能もついています。

また、Udemyは頻繁にセールを開催しており、セール期間中は定価の80~90%オフで購入できる場合が多いのも嬉しいポイントです。

MENTA

https://menta.work/

MENTAは、"教えたい人"と"教わりたい人"をオンラインでマッチングさせるサービスになります。

現役のエンジニアの方ともマッチングすることができ、学びたい分野をマンツーマンで教わることができます。

メンターにもよりますが、体系的に学べるコースや、週1回で進捗報告を促して"サボり防止"をしてくれるコースもありますので、必要に応じてコースを選べるのも強みです。

私のように「どうしても1人だとサボり癖が発動してしまう・・・」という人にとっては、MENTAを利用するのは最適な手段ですね。

使用上の注意としては、質問1回につき5000円〜など、コース内容によってはプログラミングスクールより割高になってしまう場合がありますので、そこだけ気をつけてください。

paiza

https://paiza.jp/

paizaは、ITエンジニア向けの転職・就活・学習サービスになります。

プログラミングスキルチェックというものが用意されており、エンジニアとしてのランクを可視化できる点が魅力です。

対応できる言語の幅も多いため、自分の興味のある分野でスキルチェックできます。

また、スキルチェックのランクに応じて、書類面接なしで面接・カジュアル面接に進むことができ、頑張れば頑張るほど転職に有利になる仕組みがあります。

基礎力を鍛えられるほか、課題解決を通して「自分はプログラミングが好きかどうか」も合わせて確認できるので、スキルチェックは一度やってみて損はないですよ!

プログラミングスクールに通う!と決断された方へ

ここまで、プログラミングスクール以外について触れてきましたが、プログラミングスクールにも"挫折しにくい"、"体系的に正しく学べる"、"気軽に質問できる"というメリットがあります。

自分のなかで検討した上で、明確な理由をもって「プログラミングスクールに通う!」と決断したならば、それは通うべきだと思いますし、後悔もないでしょう。

ここからは、プログラミングスクールに通うと決めた人に向けて、スクールに通う際にはどのような点に気をつけるべきかについてもお伝えしていきます。

メンター(講師)に徹底的に質問する

気軽に質問できる環境というものは、プログラミングスクールの最大の利点です。

私の経験談ですが、実際の業務現場では忙しくて質問にじっくり答える余裕がないエンジニアも多いです。

なので、プログラミングスクールは気軽に質問できる数少ない環境なので、積極的に質問することが望ましいです。

また、わからないことを聞くことによって"質問力"も磨くことができます。

"質問力"は実際の現場でも役に立つスキルになるので、プログラミングスクールに通う機会に是非習得してください!

スクールで提供されているコンテンツは網羅する

プログラミングスクールで提供されている学習コンテンツは、全てしゃぶり尽くす勢いで進めてください。

当然、プログラミングスクールに通うための受講料は決して安くないので、全てのコンテンツを網羅しなければもったいないですよね。

例えば、私の場合は毎日"ミニ課題"がチャットに流れてきて個別に対応するように言われていましたが、私はその課題を完全にスルーしていました。

いま思えば、あの"ミニ課題"をこなしていればもっと課題解決力が身についたと思いますし、かなりもったいなかったですね・・・。

なので、どんなに小さなコンテンツでも見逃さずに取り組むことが、プログラミングスクールに通う際には重要になってきます。

まとめ:まずは安価なサービスを利用してみるのがオススメ

本記事では、私の失敗談を踏まえて、プログラミングスクールに通う前に伝えたいことをお話してきました。

しかし、決して「プログラミングスクールに行くな!」というわけではありません。

  • プログラミングスクールに通う明確な理由を持つこと
  • プログラミングスクール以外の選択肢も検討すること
  • 最終的には自分で道を切り開いていかなければならないこと

これらのことを踏まえて、プログラミングスクールに通うと決断されたのなら、それは"アリ"です。

プログラミングスクールに通いたい!と考えている方の多くは、「現状を打破したい!」と向上心の高い人だと思います。

その向上心をどこに向けるか、しっかりと考えていくにあたって本記事が参考になれば嬉しい限りです。

「エンジニアに興味があるけど、自分に向いているのかわからない・・・」という方は、まずは今回紹介したサービスから始めてみてはいかがでしょうか。

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